縁起物のアワビがお中元に重宝される理由を解説します

お中元にアワビが重宝される理由

アワビは古来より長寿をあらわす縁起物で、最高級の贈り物として扱われてきました。

皆様、こんにちは。
みな与12代目、飯島です。

当店のあわびの煮貝ですが、年に2回、特に需要の高まる季節があります。
それが6月と12月。お中元とお歳暮の時期です。

アワビは美味しいというだけでなく、長寿を願う縁起物として昔から贈り物として大変重宝されている海産物なんです。古くは、古代中国より不老不死の薬としても信じられ、珍重されてきました。

もちろん日本でも昔から愛されてきましたし、今でも最高の贈り物として、みなさん、しょっちゅう目にしますよね?

えっ?
アワビをそんなにしょっちゅう見たことない?

いえいえ、実はよく目にする「あるもの」が、実はアワビだったんです!

そしてこのアワビが、実は「お中元」に最適な逸品だということもご存知でしたか?今回のブログでは、アワビが夏に最適な由来や、日本人に愛された理由とともにお伝えします。

最高に縁起のいい贈り物!アワビの秘密

私たちは「最高の贈り物としてアワビをしょっちゅう目にしている」と書きました。

そんなしょっちゅうなんて見たことないぞ」と思われたかもしれません。

ところが日本人ならば、お祝い事があれば必ず目にしているはずのアレが実はアワビなんです。

熨斗(のし)』はみなさんご存知ですよね。

お祝いを送るときの封筒の右上に必ず付いている、あの飾りの部分です。

『熨斗(のし)』はみなさんご存知ですよね。

多くは白と赤の紙を飾りとして折り畳んだ形になっており、真ん中に黄色いものが入っています。

多くは白と赤の紙を飾りとして折り畳んだ形になっており、真ん中に黄色いものが入っています。

この黄色いもの、なんだと思います?

察しのいい方ならもうお分かりかと思いますが、実は、あれが『アワビ』だったんです。

アワビを薄く長く削って干し、干したものをまた青竹で伸ばして、また干して、を繰り返したものが、熨斗の黄色いものの正体です。のしたアワビだから、のしアワビ、その「アワビ」の部分がいつしか取れて、「のし」と呼ぶようになったんです。

アワビは100年生きると言われていること、そして何度ものして長く伸ばしていることから、長寿を願う縁起物となりました

縁起物である上、数も限られていることから昔からかなり貴重な品として扱われてきました。ですので、最高のアワビを贈りたいという思いが、干して伸ばして小さく切った『熨斗(のし)』になったんです。

ですから熨斗には、あなたに最高の気持ちを込めて、という思いが込められているんです。

伊勢神宮では夏に作ったアワビを奉納する

アワビは100年生きると言われていることから、古来より長寿の縁起物とされてきました。実際のアワビの寿命は15年から20年ほどだそうですが、それでもかなり長生きな貝ですよね。

そんなアワビは日本古来より親しまれ、2000年前から伊勢神宮に奉納される品の一つとされています。

こんな由来が伊勢神宮に伝わっているんですよ。

伊勢神宮の初代斎宮である倭姫命(やまとひめのみこと)が、海女の「おべん」よりアワビを差し出され、それを食したところ、あまりの美味しさにびっくり!それ以来、伊勢神宮に献上するように命じられたのが始まりとのことです。

伊勢神宮の初代斎宮である倭姫命(やまとひめのみこと)が、海女の「おべん」よりアワビを差し出され、それを食したところ、あまりの美味しさにびっくり!それ以来、伊勢神宮に献上するように命じられたのが始まりとのことです。

このお伊勢さんに納められる、のしアワビ作りは初夏にまとめて作られるそう。
その理由は、もちろん!初夏のアワビが一番美味しい旬だからなんです。

お伊勢さんに納められるアワビは、一年で一番美味しい旬のアワビを使っているんですね。

アワビを愛した歴史上の人物

教科書で見るような有名な方たちが、実はアワビをこよなく愛していました。

まず、紀元前の古代中国より、世界三大美女で知られる「楊貴妃」。彼女は美容のためにアワビを食べていたと伝えられています。当時の玄宗皇帝を魅了した美しさは、アワビから作られた美しさなのかもしれません。

紀元前の古代中国より、世界三大美女で知られる「楊貴妃」。彼女は美容のためにアワビを食べていたと伝えられています。

それから「秦の始皇帝」。始皇帝はとても死を恐れていまして、『不老不死の仙薬』が東方の蓬莱にあると聞き、徐福という男に大勢の付き人をつけて遣わせました。結局は徐福は帰って来ることはなく、始皇帝は仙薬を飲むこと叶わず亡くなってしまうのですが、この『不老不死の仙薬』がアワビの殻から作られたものではないかと言われています。

日本でも、平将門や織田信長、徳川家康、武田信玄などの有名武将の名前がアワビを食べていた人たちに挙げられます。当時の武将は、三献の儀(さんこんのぎ)といって、「打ちアワビ、勝ち栗、昆布」の三品を食べて縁起をかつぎ、注がれた酒を三回で飲むという儀式をしていたと言います

「敵を打ち、勝ち、よろこぶ」という語呂合わせで、特にアワビは、剥いて干した身を打ち伸ばしたもので「敵を討ちのばす」の意味が含まれていたんです。

アワビは長生きという意味もありますから、いくさの前の気持ちを鼓舞し、長生き=勝って生き残ることを願う縁起物としても、戦国武将たちにも愛されたのかもしれません。

アワビが健康にいい理由

実は、アワビは縁起がいいだけでなく、栄養が豊富に含まれています!
古代の有名な人たちから愛された理由には、このたっぷり含まれた栄養によって、体が健康になることが実感としてわかっていたからかもしれません。

実際、アワビにどんな栄養が含まれているのか、主な栄養をご紹介しましょう。

タウリン

タウリンはアミノ酸の一種です。インスリンの分泌促進、血圧を正常に保つ効果、血中の悪玉コレステロールを減少させる効果、心臓の筋肉の働きを正常に保つといった作用もあります。

ビタミンA

「目のビタミン」と言われるビタミンA。
ビタミンAは目や粘膜皮膚の健康を保つだけでなく、色を見る力にも関わっており、特に夜盲症や視力低下を防ぎます。
石川県では、アワビが目にいいとする言い伝えがあり、このビタミンAの効果が昔の人には知られていたのかもしれません。

ビタミンB群

疲労回復や美容に効果があります。
アンチエイジング、肌荒れ予防効果もあり、眼精疲労などにも効果があります。

アルギニン

精力増強、美肌効果、老化予防などに効果的です。

ジメチルサルファイド

アワビの肝に含まれている、海藻成分。胃潰瘍に効果があるとされています。

亜鉛

亜鉛は味覚を正常に保つ働きがあります。また皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素でもあります。

鉄分

主に、赤血球を作るために必要な栄養素です。鉄分が少なくなると貧血になることは知られています。貧血になると、動悸、息切れ、めまいが起こりますので、鉄分は体の調子を整える作用があります。

ご覧のように、アワビは豊富な栄養を蓄えた食材だということがわかります。

高タンパク低カロリーのため、炭水化物や脂質も少ないので、意外とダイエットにも最適な食材なんですよ。

他にも、疲労回復、滋養強壮、肝機能の改善、高血圧の予防、動脈硬化の予防などの効果が期待でき、美肌にも効果があり、アンチエイジング効果ものぞめます。

武将や、楊貴妃が愛した理由にも、ちゃんとした裏付けがあったんですね。

お中元の時期に最も美味しくなるアワビはご贈答に最適!

アワビが古来より愛されていたのは、古代の人たちが、美味しさはもとより、私たちの体を健康にしてくれる豊富な栄養があるということを、日頃の生活の知恵で学んでいたからなのかもしれませんね。

単なる縁起物というだけではなく、実際に栄養もたっぷりなアワビ。
不老不死というのは難しいですが、本当に健康に貢献できる食材ですよね。

伊勢神宮では、倭姫命が最高に美味しいと感動したアワビを納めることになり、初夏のアワビで作った一年で一番美味しいのしアワビを奉納するという話でした。

一年で一番美味しい旬のアワビ。

一年で一番美味しい旬のアワビ。

そんなアワビをお中元に贈るというのは、お世話になった方への、長寿、健康祈願、無病息災を願うことにもなります。

ぜひ、大切な方へのご贈答品には元祖みな与の煮貝をご用命ください。